■ 「アーンして」 むかしラブラブ いま介護 |
■ 「いらっしゃい」 孫を迎えて 去る諭吉 |
■ 「インスタバエ」 新種の蝿かと 孫に問い |
■ 「お若いわ」 その一言で お得意さん |
■ 「お年です」 それが病気か 田舎医者 |
■ 「ご主人は?」 「お盆に帰る」と 詐欺に言い |
■ 「もう止めた」 検査ばかりで 病気増え |
■ 「やめとくれ」 ただの寝坊で 脈とられ |
■ 「愛してる」 じじの返事は 「馬鹿言うな」 |
■ 「君の名は?」 老人会でも 流行語 |
■ 「先寝るぞ」 「安らかにね」と 返す妻 |
■ 「呆けちゃった!」 難を逃れる 名セリフ |
■ 「老」の字に 「ご」の字ついた 時代あり |
■ 躓いて 何もない道 振り返り |
■ 70歳で 年少組とは まいったな |
■ iPad 指舐めスライド 孫怒る |
■ LED 使い切るまで 無い寿命 |
■ LED 絶対見てやる 切れるとこ |
■ Siriだけは 何度聞いても 怒らない |
■ あゝ定年 これから妻が 我が上司 |
■ アイドルの 還暦を見て 老を知る |
■ あちこちの 骨が鳴るなり 古希古希と |
■ あなたには 言えない遊び 軽い嘘 |
■ あの世では お友達よと 妻が言い |
■ あの世まで 住基ネットに 見送られ |
■ アルバムに 遺影用との 付箋あり |
■ あれはそこ それはあそこに ちゃんとある |
■ あれよあれ それよそれよと 答え出ず |
■ いたわりも 耳が遠くて どなりごえ |
■ いつもビリ 天国行きも ビリで良し |
■ いつ死ぬか 分かれば貯金 使うのに |
■ イビキより 静かな方が 気にかかる |
■ いびるなら 遺言書きかえ 倍返し |
■ うす味を 愛だと知った 四十年 |
■ うまかった 何を食べたか 忘れたが |
■ おい!おまえ! いつしか妻の 名を忘れ |
■ オーイお茶 ハーイと缶が 転がされ |
■ おじいちゃん 冥土の土産は どこで買う? |
■ おじぎして 共によろける クラス会 |
■ オレオレと アレアレ増える 高齢化 |
■ おれおれと 名のって妻に すぐ切られ |
■ おんぶした 子をリストラで また背負い |
■ お医者様 パソコン見ずに オレを診て |
■ お迎えは どこから来るのと 孫が聞く |
■ お迎えは 何時でも良いが 今日は嫌 |
■ お迎へと 言うなよケアの 送迎車 |
■ お互いに ボケかトボケか 気がつかず |
■ お辞儀して 共によろける クラス会 |
■ お揃いの 茶碗にされる 俺と猫 |
■ お爺ちゃん 書き足している 生命線 |
■ カードなし ケータイもなしで 被害なし |
■ カード増え 暗証番号 裏に書き |
■ ガガよりも ハデだぞウチの レディーババ |
■ かじられた スネで支える 身の重さ |
■ カルチャーに 先輩顔の 妻がいる |
■ きみだけは 俺のものだよ マイナンバー |
■ クラス会 それぞれ持病の 専門医 |
■ ケアマネを もてなしあとで 寝込む祖母 |
■ ケータイの 返事をしようと 葉書出し |
■ この頃は 話も入れ歯も 噛み合わず |
■ この歳で 止めてどうする 酒たばこ |
■ この動悸 昔は恋で 今病気 |
■ この墓も 入居間近と よく磨く |
■ これ大事 あれも大事と ゴミの部屋 |
■ こんにちは 思い出せずに さようなら |
■ こんにちは 笑顔で答えて 名を聞けず |
■ ご無沙汰を 故人が繋ぐ 葬儀場 |
■ さびしくて 振り込め犯と 長電話 |
■ すらすらと 嘘が言えます ボケてない |
■ その昔 恐竜見たかと 問う曽孫 |
■ その昔 惚れた顔かと? 目をこすり |
■ それあれで 通じるまでの 幾山河 |
■ チョイワルも チョイヨボですネと 妻が言う |
■ チンをして 出すの忘れて 冷蔵庫 |
■ つまずいた ふと見た床に 段差なし |
■ つまずいた 小石に歳を 教えられ |
■ つまずいて 足元見れば 何もなし |
■ デイサービス 「お迎えです」 はやめてくれ |
■ できますと 家族を泣かす 認定日 |
■ デザートは 昔ケーキで 今くすり |
■ デジカメは どんな亀かと 祖母が訊き |
■ デパートで 買い物よりも 椅子探し |
■ どこで見る 東京五輪 天か地か |
■ とって見て やっぱり解らん 年の功 |
■ なぁお前 はいてるパンツ 俺のだが |
■ なぜ消える メガネと鍵の ミステリー |
■ なってみりゃ あの年寄りは 偉かった |
■ なれそめを 初めてきいた 通夜の晩 |
■ ネクタイを 捨てたら消えた 肩の凝り |
■ ハイタッチ 腕が上がらず 老タッチ |
■ ハグされて こわい私の 骨密度 |
■ バラに似て 妻も花散り トゲ残し |
■ ひどい妻 寝ている俺に ファブリーズ |
■ ピンポーンに やっと出たのに 不在票 |
■ ひ孫の名 読めない書けない 聞きとれない |
■ ペットロス 主人の時より 号泣し |
■ ベンツから 乗り換えたのは 車椅子 |
■ ホームとは 人間模様の 万華鏡 |
■ ボールなげ 孫にほめられ ちょっとてれ |
■ ボケもよい 昨日のケンカ もう忘れ |
■ ポケモンを 捜し歩いて 捜されて |
■ ポックリと 逝きたいくせに 医者通い |
■ ボランティア するもされるも 高齢者 |
■ マイケルの 真似を発作と 間違われ |
■ マイナンバー ナンマイダー と聴き違え |
■ まだいける もう一度だけ 犬を飼う |
■ また一つ プライド捨てて 楽に生き |
■ まだ古希か 米寿の兄は 軽く言う |
■ まだ生きる つもりで並ぶ 宝くじ |
■ まっすぐに 生きてきたのに 腰まがる |
■ メイドカフェ? 冥土もカフェが あるんかえ? |
■ メモ帳の しまい場所にも メモが要る |
■ もったいない 気づけば我が家 はゴミ屋敷 |
■ やっと立ち 受話器を取れば 電話切れ |
■ より添うて 今は夫に より添われ |
■ リハビリは 三途の川を 渡るため |
■ ルンバさえ 越えてる段に 足とられ |
■ わたしの手 ひっぱらないで あの世から |
■ 威張ってた 上司地域で 役立たず |
■ 遺影用 笑い過ぎだと 却下され |
■ 遺言を 書いた安堵で 長生きし |
■ 遺言書 「すべて妻に」と 妻の文字 |
■ 遺産分け 位牌受け取る 人はなし |
■ 医院前 紅葉マークの 展示場 |
■ 医者と妻 急にやさしく なる不安 |
■ 医者よりも 様子良く聞く 見舞い客 |
■ 一日は 長くて一年 矢の如し |
■ 飲み代が 酒から薬に かわる年 |
■ 飲め飲めと 差し出されるのは 薬だけ |
■ 飲んだっけ ちり籠のぞき 確認し |
■ 云いすぎて ゴメンが云えぬ 夜の長さ |
■ 円満の 秘訣は会話を しないこと |
■ 延命は 不要と書いて 医者通い |
■ 俺だって 死ねば弔辞で 褒められる |
■ 温かく 迎えてくれるは 便座のみ |
■ 化粧する 昔話も 化粧する |
■ 化粧品 ムダだと妻に まだ言えず |
■ 化粧品 リフォーム詐欺と 妻は言う |
■ 家事おぼえ 妻の手抜きが 見えてくる |
■ 家事ヘルパー 来られる前に 掃除する |
■ 我が家にも 政権交代 夢にみる |
■ 介護され 初めて気付く 親不孝 |
■ 介護保険 掛け捨てにする 果報者 |
■ 介護保険 満期はいつかと ついたずね |
■ 懐メロが 新し過ぎて 歌えない |
■ 改札を 通れずよく見りゃ 診察券 |
■ 絵手紙で いい味出してる 震える字 |
■ 街鏡 そっと猫背の 老い伸ばす |
■ 還暦は 「もう」と「まだ」とを 使い分け |
■ 還暦は シルバーシートを 浅く掛け |
■ 還暦は 鼻たれ小僧 おらが村 |
■ 眼鏡かけ 眼鏡はどこだと 妻に訊き |
■ 喜寿過ぎの 浮気は妻に 励まされ |
■ 基地問題 うちがもめるは 墓地問題 |
■ 希望なし 目標なくて 自由あり |
■ 期限切れ 犬にやらずに オレに出す |
■ 気が付けば 母のとし超え 我を知る |
■ 記念日に 「今日は何の日?」 「燃えるゴミ!」 |
■ 起きたけど 寝るまで特に 用はなし |
■ 居れば邪魔 出かけりゃ事故かと 気をもませ |
■ 居酒屋で 「出世払い」の ツケ利かず |
■ 共白髪 まっぴらごめんと 妻茶髪 |
■ 恐妻を 天使に変えた 認知症 |
■ 鏡見て 懐かしくなる 母の顔 |
■ 驚いた (惚)ホれると(惚)ボけるは 同じ文字 |
■ 驚いた あの人あの年 あの色気 |
■ 金が要る 息子の声だが 電話切る |
■ 金よりも 大事なものが 無い老後 |
■ 金貯めて 使う頃には 寝たっきり |
■ 九十を 過ぎても気にする 中国産 |
■ 苦虫を 永年噛んで 歯も抜けた |
■ 靴下を 立って履くのは E難度 |
■ 君たちも どう生きるかと 子に聞かれ |
■ 景色より トイレが気になる 観光地 |
■ 欠点を 個性と唱え 婆生きる |
■ 健康に 粗食が合うと 手抜き妻 |
■ 検査あと 妻のやさしさ 気にかかり |
■ 見くびるな 賞味期限は 切れとらん |
■ 見栄と欲 捨ててしまえば 生き仏 |
■ 見栄張って 杖は要らぬと 傘を持ち |
■ 元酒豪 今はシラフで 千鳥足 |
■ 原油高 免許を返す ふんぎりに |
■ 限界だ 元号三つの 齢計算 |
■ 古希になお 叱ってくれる 母が居る |
■ 古希を過ぎ 鏡の中に 母を見る |
■ 古希過ぎりゃ 嫉妬もされぬ 朝帰り |
■ 五十年 かかって鍋と 蓋が合う |
■ 五郎丸 まねて念仏 かと訊かれ |
■ 厚化粧 笑う亭主は 薄毛症 |
■ 口づけも 入歯ガクガク 老いの恋 |
■ 口喧嘩 たまに勝っても 待つ試練 |
■ 口喧嘩 相手なくして 日の長し |
■ 合コンだ 入歯みがいて 紅さして |
■ 骨が減り 知人も減るが 口減らず |
■ 混浴は 足湯だったと 友ぼやき |
■ 座る時 立つ時ひざが 手を頼り |
■ 妻が書く 老後の計画 俺イナイ( |
■ 妻の愚痴 お茶と一緒に 軽くのむ |
■ 妻乱心 オレにもほしい 自衛権 |
■ 歳とれど なぜ口だけは 歳とらぬ |
■ 歳重ね クシャミするのも 命がけ |
■ 三回忌 頃から光る 未亡人 |
■ 三時間 待って病名 「加齢です」 |
■ 三度目は 聞こえたふりの 半笑い |
■ 残るのも 先に逝くのも いやと言う |
■ 子は巣立ち 夫は旅立ち 今青春 |
■ 指一本 スマホとオレを つかう妻 |
■ 私だけ 伴侶がいると 妻嘆く |
■ 紙おむつ 地位も名誉も 吸いとられ |
■ 紙とペン 探してる間に 句を忘れ |
■ 資産家は 最期に親戚 ドッと増え |
■ 資産分け すめばシルバー 蚊帳のそと |
■ 飼犬が 徘徊防止に 付いて来る |
■ 字を忘れ 考えてるうち 文忘れ |
■ 持たされた 携帯つまりは 迷子札 |
■ 持て余す 暇を余裕と 言い聞かせ |
■ 持病には 医者顔負けの 知識あり |
■ 次の世も 一緒と言えば 妻はNO |
■ 耳遠く あの世のお呼び 聴こえない |
■ 耳遠く オレオレ詐欺も 困り果て |
■ 自分史が 増える追記で 終わらない |
■ 辞世の句 なかなか出来ぬと 長生きし |
■ 七夕や 夫の願ひを そっと見る |
■ 叱った子に 今は優しく 手をひかれ |
■ 借りた辞書 拡大鏡も 添えてあり |
■ 若作り した日に席を 譲られて |
■ 若作り 席をゆずられ ムダを知り |
■ 若者と 料金同じ 理髪店 |
■ 若返り 亡夫にすまぬ 旅の宿 |
■ 主治医には 内緒 鍼灸 まむし酒 |
■ 手をつなぎ 互いの杖と なるあした |
■ 手をひいた つもりが孫に 手をひかれ |
■ 秋茄子の きらいな嫁で 拍子ぬけ |
■ 充電器 あったらいいな 人間用 |
■ 暑いので リモコン入れると テレビつく |
■ 女子会と 言って出掛ける デイケアー |
■ 少ないが 満額払う 散髪代 |
■ 症状を 言えば言う程 薬増え |
■ 証人が 一人もいない 武勇伝 |
■ 上向いて 歩こう今では 下見よう |
■ 食っちゃ寝て 豚ならとっくに 出荷済み |
■ 食べたこと 忘れぬように 持つ楊枝 |
■ 食事会 薬でしめて おひらきに |
■ 寝てるのに 起こされて飲む 睡眠薬 |
■ 寝て練った 良い句だったが 朝忘れ |
■ 振り返り 犬が気遣う 散歩道 |
■ 新党も 肩書取れば 老人会 |
■ 新聞を 電車で読むのは オレ一人 |
■ 深夜なる 受話器とる前 深呼吸 |
■ 診察券 五枚で週休 二日制 |
■ 身内より 心が通う 介護の手 |
■ 人の字を 真似て二人で 支え合い |
■ 人格の 格差広がる 高齢者 |
■ 人生に 迷いはないが 道迷う |
■ 人生の 時間は減るのに 暇が増え |
■ 人生も 野球も最後は ホームです |
■ 人恋し 恋とは違う 人恋し |
■ 世界一 とうとう寿命 だけとなり |
■ 世辞言わぬ デジタルカメラの 解像度 |
■ 生き甲斐は 何かと聞かれ 「生きること」 |
■ 逝く日まで 恋をする気の 紅を買う |
■ 昔酒、 今は病院 はしごする |
■ 石段の 下から拝む 寺参り |
■ 赤い糸 やがて夫婦は コードレス |
■ 赤い糸 夫居ぬ間に そっと切る |
■ 千の風 きいて買おうか 迷う墓 |
■ 祖母の知恵 教科書よりも 役に立ち |
■ 粗大ゴミ そう言う妻は 不燃物 |
■ 素っぴんに 隣の犬が 後退さり |
■ 想い出が 身辺整理の 邪魔をする |
■ 増えていく 暗証番号 減る記憶 |
■ 足腰を 鍛えりゃ徘徊 おそれられ |
■ 孫が聞く 膝が笑うと どんな声? |
■ 孫たちに アドレス聞かれ 番地言う |
■ 孫優さし さっきも聞いたと 言い出さず |
■ 体調の 良い日は医者 をはしごする |
■ 体力が 落ちても押せる 横車 |
■ 退職後 犬の散歩で 知る近所 |
■ 大事なら しまうな二度と 出てこない |
■ 誕生日 ローソク吹いて 立ちくらみ |
■ 暖かく 迎えてくれるは 便座のみ |
■ 置き忘れ 知られたくなく 大掃除 |
■ 着メロに 軍歌を入れて 歳がバレ |
■ 中身より 字の大きさで 選ぶ本 |
■ 仲いいね いいえ夫は 杖代わり |
■ 昼寝して 「夜眠れぬ」と 医者に言い |
■ 注目を 一身に受け 餅食べる |
■ 朝起きて 調子いいから 医者に行く |
■ 聴力の 検査で測れぬ 地獄耳 |
■ 長寿者に 「ひけつ」なにかと 医者が聞き |
■ 長生きは 幸か不幸か 実験中 |
■ 長生きを するなと政府に 仕分けされ |
■ 長生きを ほめる世間に 子は疲れ |
■ 長老に 年を聞いたら 俺の下 |
■ 通帳に 暗証番号 書いている |
■ 定年で 田舎戻ればまだ 若手 |
■ 定年で 働き蜂から おじゃま虫 |
■ 定年に エプロン貰い 嫌な予感 |
■ 定年後 引き算ばかり 上手くなり |
■ 定年後 関白の座を そっと降り |
■ 天国の 友へ昼寝で 会いにゆく |
■ 転んでは 泣いてた子が言う 「転ぶなよ」 |
■ 妬ましや 妻の犬への 言葉がけ |
■ 土地もある 家もあるけど 居場所なし |
■ 糖尿病 甘い生活 記憶なし |
■ 動かない エレベーターや 押し忘れ |
■ 同時期に シュウカツをする 孫と爺 |
■ 二世帯を 建てたが息子に 嫁が来ぬ |
■ 日帰りで 行ってみたいな 天国に |
■ 日本語に 通訳の要る 三世代 |
■ 入場料 顔見て即座に 割り引かれ |
■ 猫までが 妻の真似して 俺またぐ |
■ 年だもの 最後だわねと またハワイ |
■ 年の差が だんだん開く 妻の謎 |
■ 年をとり 美人薄命 うそと知る |
■ 年賀状 出さずにいたら 死亡説 |
■ 年賀状書 かねばあの世と うわさされ |
■ 年寄りに 渡る世間は 罠ばかり |
■ 年金と 相談をして 義理を欠き |
■ 年金に ボーナス無いのと 孫が聞き |
■ 年金に 安・近・短の 旅学び |
■ 年金の 扶養に入れたい 犬と猫 |
■ 年金を 親子でもらう 家が増え |
■ 年重ね もう喰べられぬ 豆の数 |
■ 年上が タイプだけど もういない |
■ 納得を するまで計る 血圧計 |
■ 脳トレで 信じたくない 老いを知り |
■ 脳のシワ 顔に出てると 孫が言う |
■ 脳ボケに STOP細胞 ないかしら |
■ 脳みそに 移し変えたい 顔のしわ |
■ 売るほどの 病を持って 長生きし |
■ 白内障 術後びっくり シミとシワ |
■ 八十路越え 大器晩成 まだ成らず |
■ 反射材 夜は私の 用心棒 |
■ 皮下脂肪 資源にできれば ノーベル賞 |
■ 美しく 老いよと無理な ことを言う |
■ 百歳を 世話するむすめ 喜寿むかえ |
■ 百年も 生きりゃ貯金に 先立たれ |
■ 表札で 生きる亭主の 三回忌 |
■ 病歴は なしで話の輪 を外れ |
■ 不出来な子 ふるさと捨てず 親を看る |
■ 不満なら 犬に言うなよ オレに言え |
■ 付いて来い 言った家内に 付いて行く |
■ 夫より 三歩前行く 老後かな |
■ 夫婦仲 社会福祉と 妻は言い |
■ 腹八分 残した二分で 薬飲む |
■ 腹立ちを 仏に聞かす ひとり言 |
■ 物忘れ 昔からだと 負け惜しみ |
■ 物忘れ 知識を少し 捨てただけ |
■ 分割じゃ 食ってはいけぬ 離婚やめ |
■ 聞き取れず 隣にならって ウソ笑い |
■ 聞くたびに 話が違う 「若い頃」 |
■ 聞こえぬも 心配風呂場の 下手な歌 |
■ 壁ドンで ズボンの履き換え やっとでき |
■ 壁ドンを 妻にやったら 平手打ち |
■ 歩こう会 アルコール会と 聞き違え |
■ 歩幅減り 歩数が増えた 万歩計 |
■ 補聴器を そっとはずして 聞く小言 |
■ 補聴器を はめた途端に 嫁、無口 |
■ 補聴器を 外し無敵の 父となる |
■ 母がボケ 初めて知った 過去の恋 |
■ 亡き妻と 朝は分け合う 健康茶 |
■ 忘れえぬ 人はいるけど 名を忘れ |
■ 忘れ物 とりに戻れば 又忘れ |
■ 忘れ物 口で唱えて 取りに行き |
■ 本性が 出ると言うから ボケられぬ |
■ 万歩計 つけて帰りに 車呼び |
■ 万歩計 半分以上が 探しもの |
■ 万歩計 歩数のびるが 距離のびず |
■ 味のある 字とほめられた 手の震え |
■ 味のない 煮ものも嫁の おもいやり |
■ 未練ない 言うが地震で 先に逃げ |
■ 無宗教 今は全てが 神頼み |
■ 無農薬 こだわりながら 薬漬け |
■ 無病では 話題に困る 老人会 |
■ 目には蚊を 耳には蝉を 飼っている |
■ 目覚ましの ベルはまだかと 起きて待つ |
■ 優先席 座って行き先 山歩き |
■ 湧きました 妻よりやさしい 風呂の声 |
■ 夕陽浴び 花摘む妻の 背のまるさ |
■ 妖怪か ヨー出るヨー出る 妻の愚痴 |
■ 欲しい物 今じゃ優しさ だけになり |
■ 欲しかった 自由と時間 持て余す |
■ 欲望に 勝る希望が あるものか |
■ 来てやった 貰ってやったで 五十年 |
■ 来世も 一緒ですワと 妻の世辞 |
■ 来世も 一緒になろうと 犬に言い |
■ 離れ住む 子らに病む日も 無事と書き |
■ 流行語 覚えたころは すたってる |
■ 流行語 妖怪ウォッチ? 要介護1 |
■ 旅行好き 行ってないのは 冥土だけ |
■ 恋かなと 思っていたら 不整脈 |
■ 浪花節 何のだしかと 嫁が聞き |
■ 老いて子に 従うのにも 一苦労 |
■ 老いるとは こういうことか 老いて知る |
■ 老いるとは ふえる薬と 減る記憶 |
■ 老医師の 過労気遣う 老患者 |
■ 老犬と こぼしたおかず 奪い合い食い |
■ 老後にと 汗した家で 一人棲む |
■ 老後にと 残した夢も 夢のまま |
■ 老妻が ホームで宣言 主婦卒業 |
■ 老人の 記憶を試す 特別便 |
■ 老人会 みんな名医に 早変り |
■ 老体に 耐震補強か 杖一本 |
■ 老木は 枯れたふりして 新芽出し |
■ 腕出せど 甘い血嫌う キューピッド |
■ 徘徊と 噂されて 散歩止め |
■ 徘徊も タスキかければ パトロール |
■ メリカリで 誰も買わない ワシの服 |
■ 女房から 生前退位 せまられる |
■ オレオレの 相手をしたい ほどの暇 |
■ 若作り しても話題は みな昭和 |
■ 徘徊の ルートAI にも読めず |
■ じいちゃんに スマホ教える 孫5歳 |
■ 自分でも 事実か分からぬ 武勇伝 |
■ 「あれとって」 ママ口動く パパ動く |
■ 「ゴウ」とくりゃ 昔ひろみで 今ポケモン |
■ 「ちょっといい」 上司手招き ちょっと嫌 |
■ 「パパお風呂」 入れじゃなくて 掃除しろ |
■ 「パパすきよ」 娘にもらった 金メダル |
■ 「また残業」 俺のツイート 妻いいね! |
■ 「やせなさい」 腹にしみいる 医者の声 |
■ 「塩」課長 上司にゃいつも 「神」対応 |
■ 「言ったよね?」 初めて聞いた でも言えず |
■ 「後でやる!」 妻の顔見て すぐにやる |
■ 「手短に!」 叱る上司の 愚痴長い |
■ 「先を読め!」 言った先輩 リストラに |
■ 「誰の指示?」 数分前の 貴方です |
■ 「任せた」は 「俺は知らん」の 丁寧語 |
■ 「離さない」 10年経つと 話さない |
■ AIに 入社試験で 落とされる |
■ AIも 「愛」に見えるよ 婚活中 |
■ AIも 太刀打ちできぬ 妻の勘 |
■ KSK 今日・すぐ・帰れ 妻ライン |
■ SMAPが まさかのSTOP 悲しいな |
■ あさ電車 壁ドンされる おじさんに |
■ アモーレに 会う日は仕事 二倍速 |
■ アモーレも 今や我が家の 新ゴジラ |
■ ありのまま スッピン見せたら 君の名は |
■ アレルギー 食べ物よりも 上司の名 |
■ いい数字 出るまで測る 血圧計 |
■ いい夫婦 今じゃどうでも いい夫婦 |
■ いくつまで 女子会プラン 使えます? |
■ イクメンを 育てる前に 子が育つ |
■ イチローの 三日分だよ 我が年収 |
■ エコカーに 乗ってる彼に 乗り換える |
■ オレのボス ヤフーでググれと 無理を言う |
■ お犬様 俺の四倍 床屋代 |
■ カープ好き 妻みて思う 女子なのか |
■ けんかした 家にもほしい 地下空間 |
■ コインより 仮想に近い 夫婦仲 |
■ ゴール前 延びる定年 老い越せない |
■ こづかいも マイナス金利と 妻が言う |
■ ゴミ出し日 捨てに行かねば 捨てられる |
■ ご馳走を インスタ用に 作る妻 |
■ じいちゃんが 建てても孫は ばあちゃんち |
■ ジム帰り かいた汗より 重い酒 |
■ ジャンボくじ 抽選前夜の 家族会 |
■ ジュエリーを 平成最後と ねだる妻 |
■ ジョギングの 振りして探す モンスター |
■ シン・ゴジラ 俺の会社も 踏んでくれ |
■ ストレスで モグモグタイムが エンドレス |
■ そだねぇ~と 妻の返事は スルーパス |
■ たたき上げ 育てた女子が いま上司 |
■ ちゃんとやれ それじゃ分らん ちゃんと言え |
■ ティピィピー ピィピィエィピー アイドンノー |
■ テレワーク そばに妻いて 緊張し |
■ どう耐える 百年時代 恐妻家 |
■ ドットコム 何処が混むのと 聞く上司 |
■ ネット見て ふるさと選ぶ グルメ通 |
■ ノー残業 居なくなるのは 上司だけ |
■ ノー残業 趣味なし金なし 居場所なし |
■ ばあちゃんが オシャレにキメる 通院日 |
■ パソコンを 使いこなせず 紙ってる |
■ ハロウィンに 何故か溶け込む ノーメイク |
■ フリクション 消せればいいな バツイチも |
■ ポケモンGO 大事な仕事は ポケモン後 |
■ ポケモンで 希望者増えた 外回り |
■ メリカルで 妻が売るのは 俺のモノ |
■ メル友に 会ってみたら 我が主人 |
■ ものわすれ ふせぐサプリを 飲み忘れ |
■ やせ我慢 いつもしてるが 痩せられず |
■ やっと縁 切れた上司が 再雇用 |
■ ゆとりでしょ? そう言うあなたは バブルでしょ? |
■ よく切れる スマホの電池 うちの妻 |
■ ライバルが 去ってAI 現れる |
■ ラインより 心に響く 置手紙 |
■ レストラン 苦手を聞かれ 妻を見る |
■ 愛犬も 家族の番付 知っている |
■ 暗号と 思って良く見りゃ 課長の字 |
■ 意見箱 反映されず ただの箱 |
■ 遺伝子を コピーしていた 通信簿 |
■ 一枚の トランプ世界を 撹乱し |
■ 俺よりも 先に辞めるな 後任者 |
■ 何だっけ? 取りに来たのに また戻る |
■ 家にいて 娘と会話 ラインにて |
■ 我が家では 「これ・捨てて・きて」が 「KSK」 |
■ 我が課長 丸投げだけは 金メダル |
■ 会議する 準備のために また会議 |
■ 丸投げと バトン渡しは 五輪級 |
■ 記憶力 ないから楽し 再放送 |
■ 鬼嫁と 外でけなすも 嫁一番 |
■ 久しぶり! 聞くに聞けない 君の名は |
■ 休日に 働き方の 打ち合わせ |
■ 給料も シニア割され 半額に |
■ 業績を 上げるつもりが ねを上げる |
■ 空いている 上座に座る 新社員 |
■ 繰り返す 御社の裏に 誠意なし |
■ 君の名は ゆとり世代の 名が読めず |
■ 軽くなる 母の背中が いとおしい |
■ 欠席も スタンプひとつ 新社員 |
■ 決めるのは いつも現場に いない人 |
■ 結婚線 あまりの薄さに ペンで書く |
■ 見える化を したのに見えない 小さい字 |
■ 見て学べ? どうりで部下が 育たない |
■ 五時過ぎた カモンベイビー USAばらし |
■ 効率化 提案するため 日々残業 |
■ 口ほどに その手動けば 早帰り |
■ 合コンで 鍛えられたよ プレゼン力 |
■ 今日辞める 明日辞めるまで 40年 |
■ 再雇用 家にいなくて 最高よ! |
■ 再雇用 昨日の部下に 指示仰ぐ |
■ 妻が見る 「きょうの料理」 明日もでず |
■ 妻の愚痴 返す言葉は うん、そだねー |
■ 妻の声 昔ときめき 今めまい |
■ 妻は言う 手抜きじゃないの ヘルシーよ |
■ 在宅勤 家事もまかされ フル稼働 |
■ 削減だ 改革起こすと 仕事増え |
■ 残業は するなこれだけ やっておけ |
■ 仕事やれ 人に言わずに お前やれ |
■ 使途不明 共働きの 妻の金 |
■ 子供服 ダンナのこづかい 上回る |
■ 自主返納 主夫免許には ありません |
■ 七五三 写真の修正 望む母 |
■ 叱っても 褒めても返事は 「ヤバイッス!」 |
■ 主婦業も 36協定 結びたい |
■ 守ろうと 誓った嫁から 身を守る |
■ 手紙書き 漢字忘れて スマホ打ち |
■ 書きたいな 扶養控除に 猫と犬 |
■ 少子化で サンタが子どもを 上回る |
■ 賞与なの? 中身はいつも 寸志です |
■ 上司より 妻の決裁 高難度 |
■ 情熱と 一緒に燃えろ 皮下脂肪 |
■ 職場でも 家でも俺は ペコ太郎 |
■ 伸び悩む パパの出世と 貯蓄額 |
■ 寝顔好き 確かに言ったが 起きてくれ |
■ 新人の トリセツ欲しがる 管理職 |
■ 新人の 名前が読めぬ 時代来た |
■ 新人は ペンを取らずに 写メを撮る |
■ 神ってる 妻がへそくり 隠す場所 |
■ 神ってる 全て裏目を 出す上司 |
■ 神隠し!? 二次会なると 消える部下 |
■ 人事異動 オレの後任 人工知能 |
■ 人生の 余暇はいつくる 再雇用 |
■ 生産性 語る上司の 非効率 |
■ 青色で 申告しても 赤字なり |
■ 席がない 会社も家も 電車でも |
■ 切った後 価値が上がった 株と彼 |
■ 先を読め 先を読むより 空気読め |
■ 組織人 英語で言えば YESMAN! |
■ 痩せる器具 買ってもすぐに オブジェ化す |
■ 草食と 言われる息子 金を食う |
■ 続柄 あわてて「妻」を 「毒」と書き |
■ 孫が来た ポケモンいない 孫帰る |
■ 待ち合わせ ポケモンよりも 俺探せ! |
■ 待機児童 二人目産むのも 待機しそう |
■ 退職金 もらった瞬間 妻ドローン |
■ 大変ねぇ~ 気遣うあなたは 再配達 |
■ 脱サラし 農業継ぐも 親上司 |
■ 値引札 貼るまで待とう あと一分 |
■ 地団駄で 又も達成 一万歩万 |
■ 昼休み 上司とランチ 勤務時間 |
■ 朝ラッシュ ランチ満席 夜一人 |
■ 定年が 手招きしつつ 遠ざかる |
■ 諦める 妻のトリセツ 日々進化 |
■ 土地もある 家もあるのに 居場所なし |
■ 東京の 五輪に膨らむ 夢・予算 |
■ 同窓会 みんなニコニコ 名前です |
■ 二刀流 仕事も家事も 全部俺 |
■ 半端ない 妻の小言は 容赦ない |
■ 反抗期 「既読」が返事 代わりなり |
■ 飛「車」よりも 健康将棋じゃ 「歩」が強し |
■ 備忘録 書いたノートの 場所忘れ |
■ 病院で サミットしている 爺7 |
■ 風邪気味だ 今日は病院 止めとこう |
■ 福沢を 崩した途端 去る野口 |
■ 報告後 課長必ず 「メールして」 |
■ 僕の嫁 国産なのに 毒がある |
■ 本題を 外れ会議は 活気づく |
■ 夢を持て そういう上司も 夢見せて |
■ 無駄話 仕事に生かせよ 会話力 |
■ 娘来て 「誰もいないの?」 オレいるよ |
■ 夕飯で 分かる明日の お弁当 |
■ 来春は 10連休だが 定年後 |
■ 落ちたのは 女子力、体力、 保育園 |
■ 例の件? ありすぎて困る 何の件? |
■ 恋がたき 譲ればよかった 今の妻 |
■ 連休中 次の連休 調べてる |
■ 忖度で 違う意見が 一致する |
■ 増えるのは 税と贅肉 減る贅沢 |
■ 物価高 見ざる買わざる 店行かず |
■ マスクなし 2年目社員の 笑顔知る |
■ 50代 給与も肩も 上がらない |
■ PayPayを 覚えた父の 無駄遣い |
■ ダイエット 動画だけ見て 痩せた気に |
■ パスワード チャンス3回 震える手 |
■ 盗み食い ペットカメラに 映る父 |
■ アレとソレ 用事済むのが 日本流 |
■ 2度聞くな! 言った上司が 3度聞く |
■ 「リク面は やらないから」と リクルーター |
■ 「志望度は?」 答えはいつも 「一位群」 |
■ 「私服も可」 信じた結果 みなスーツ |
■ 「人がいい」 その言葉はもう 聞き飽きた |
■ 「夢めざせ」 父の本音は 正社員 |
■ 『素を出して』 と言う御社も 素を出せよ |
■ CMで 流れた企業は 落ちたとこ |
■ あなた誰 写真本人 連れて来い |
■ ありえない グループ面接 皆リーダー |
■ ありのまま 見せたら絶対 落とされる |
■ イケメンの 人事がいると 志望度上がる |
■ いつの間に 面談始まり 終盤戦 |
■ いつまでも 決まらぬ私が 悪いのか |
■ インターン あれほど仲よく してたのに |
■ インターン 就活生の ファストパス |
■ うつ病で 現実逃避が 止まらない |
■ おい御社 いつか弊社と 呼んでやる |
■ オワハラに 屈するものか 無い内定 |
■ お祈りを されないように 祈る僕 |
■ かかるよね 親の期待と 交通費 |
■ くりかえす 第一志望 数十社 |
■ グルディスで 私以外が 皆リーダー |
■ ごめんなさい 面接だらけで ゼミ欠席 |
■ ご縁あり 財布の中には 5円のみ |
■ ご健闘 祈ると言うなら 採ってくれ |
■ サークルの 副代表が 大発生 |
■ チャージした 金額すぐに なくなった |
■ ちょっと待て 学部不問と 言ったじゃない |
■ なんでなの 選考日程 またカブる |
■ ねぇなんで!? 連絡するって 言ったじゃない |
■ ネクタイ、ギュッ これがスイッチ 入れるとき |
■ ノーネクタイ ノージャケットで ノー内定 |
■ ブラックか フランクなだけか 読み切れず |
■ また会った 名前を知らない 顔見知り |
■ まだ来ない 恋する気持ち 懐かしき |
■ また来れる 思いを託す 絶景や |
■ みんな言う 決め手はやっぱり 人だった |
■ みん就で 己の結果を 思い知る |
■ メディアから 売り手市場の プレッシャー |
■ もうなんか どこでもいいから 内定を |
■ もう来るな! お祈りメールと 請求書 |
■ やつれ顔 同じ顔した 面接官 |
■ やめてくれ 特技の欄が 広すぎる |
■ ゆとり世代 就活時期は 詰め込まれ |
■ ワインより 気になる今年の 解禁日 |
■ わがES 人工知能に 祈られる |
■ 一言で 説明できぬ 僕の良さ |
■ 嘘でもいい 第一志望と 言ってくれ |
■ 会ってみて 頼りにならない リクルーター |
■ 解禁日 名前ばかりで 涙する |
■ 悔しくて 泣いても泣いても 無い内定 |
■ 丸の内 オシャレなランチ 夢に消え |
■ 帰り道 落ちた企業の 前通る |
■ 気をつけよう 内定取り消し SNS |
■ 祈られた 企業の数だけ 強くなる |
■ 祈られた 数は多いぞ 君よりも |
■ 祈られる 私は神では ありません |
■ 金持ちに 嫁げばそれで 済むんやで |
■ 空前の 売り手市場で 売れ残る |
■ 携帯を 右手に持って 眠る日々 |
■ 血の気ひく 田町と町田 間違えた |
■ 減るものは 持ち駒よりも バッテリー |
■ 御社だけ いつになったら 判をつく |
■ 交通費 中古車ぐらいは 買えたかも |
■ 好きだけじゃ ダメだと知った 仕事と恋 |
■ 好き嫌い 面接官に 左右され |
■ 今になり サラリーマンの 凄さ知る |
■ 今日の移動 東京、大阪 また東京 |
■ 今日もまた 空の椅子見て ひとり待つ |
■ 今鳴るな 着信ピロピロ 俺キョロキョロ |
■ 最終で 言い渡された 向いてない |
■ 採用は するもされるも 疲れるなぁ |
■ 志望企業 試験早すぎ 死亡希望 |
■ 私なら どこかはいける 謎の自信 |
■ 私の夢 就活のしくみ 変えること |
■ 時間ない 企業研究 深まらない |
■ 自己実現 言葉に溺れる 就活生 |
■ 自己分析 すればするほど 自己嫌悪 |
■ 自社の魅力 皆口そろえ 「人」という |
■ 社員さん ぶっちゃけトーク 人事汗 |
■ 受かるまで 受ければ受かる ホトトギス |
■ 受信時間 残業時間が 浮き彫りに |
■ 授業中 スマホ片手に 予約待ち |
■ 就活が 終わらず今日も スーツだな |
■ 就活で 婚活してる 人がいる |
■ 就活で 失ったものは 数知れず |
■ 就活で 父の偉大さ やっと知る |
■ 就活と 婚活一緒に 混ぜるなよ |
■ 就活の 次はいよいよ 婚活だ |
■ 就活は 赤字覚悟で Uターン |
■ 就活生 内定ゴールの 短距離走 |
■ 終わったら ジムに行きたい 体鍛えに |
■ 書き直し こんなES 自分じゃない |
■ 将来の 自分に投資だ 交通費 |
■ 情報は 多けりゃいいって ものじゃない |
■ 真っ白な 自己PRと 濁った眼 |
■ 親せきの 内定出た?は 笑えない |
■ 身の丈に あうもの選べ 服と職 |
■ 人事さん 笑顔で言った 君ダメだ |
■ 人生の 選択期間 短すぎ |
■ 盛りたくない しかし盛らねば 話せない |
■ 説明会 ばっくれる時 気持ちいい |
■ 説明会 みんなはメモる 俺眠る |
■ 説明会 一人はいるよ タイプの子 |
■ 説明会 行きたいけれど 遠すぎる |
■ 説明会 仲良くなるのは 男だけ |
■ 説明会 予約するため スマホ買う |
■ 選ばなきゃ どうにかなるなる このご時世 |
■ 台風よ 君には進路が あるんだね |
■ 大学で 頑張ったことは 就活です |
■ 誰もかも 人事に見える 電車内 |
■ 知らなんだ ここまで企業に モテぬとは |
■ 電車賃 無言でくれた 父の愛 |
■ 東京へ みな新幹線 俺はバス |
■ 東京都 明日来てくれ 今京都 |
■ 東西線 乗ったつもりが 南北線 |
■ 同じ服 社員はこう言う 「個性出せ」 |
■ 道迷い Googleマップに 八つ当たり |
■ 得たものは 笑顔で嘘を つく力 |
■ 内定が 出たら出たで また悩む |
■ 内定は たくさんあるけど 無い体で |
■ 内定を 断る度に 胸痛む |
■ 内々定 家族のほうが 盛り上がる |
■ 内々定 蹴るくらいなら 俺にくれ |
■ 入るまで わかりゃしねえよ クソ企業 |
■ 売り手市場 売り方わからず 苦戦する |
■ 彼氏より 非通知着信 待ち遠しい |
■ 非通知が ついに鳴ったよ 悲痛散る |
■ 非通知を 待ち過ぎ幻聴 聞こえ出す |
■ 不景気か 内定無いのが 実力か |
■ 不合格 心もSuicaも チャージ切れ |
■ 怖いけど 他の企業は 受けません |
■ 分からない 嘘と誇張の 境界線 |
■ 聞き飽きた 強み、付加価値 グローバル |
■ 報・連・相 守れてないのは そちら側 |
■ 明日出す 履歴書がまだ 終わらない |
■ 面接で 初めて言われた 第四志望 |
■ 面接で 内定の有無の ウソをつく |
■ 面接で 褒められたのに 祈られる |
■ 面接と 面談違いが 分からない |
■ 面接も 肉食女子の 独壇場 |
■ 面談で 話弾むも 電話来ず |
■ 夜に鳴る 電話で残業 想像し |
■ 夜行バス 周りを見れば 就活生 |
■ 友人が 俺より先に 決まってく |
■ 予想より とんとん拍子で 拍子抜け |
■ 陽キャラを 装い心 限界に |
■ 頼むから 証明写真は 返してよ |
■ 履歴書と パワポで消える 一週間 |
■ 理系なら 推薦取れれば すぐ決まる |
■ 恋愛と 似てると言われ さらに無理 |
■ 和やかな 面接翌朝 祈られる |
■ 腕時計 それ見て給与を 予想する |
■ 忖度を したのにふられる 売り手市場 |
■ じいさんよ 来世は私に 声かけないで! |
■ はしゃぎ過ぎ 尿モレ気になる バスツアー |
■ 赤パンツ はいてみたけど 運が来ん |
■ 介護度が 上がってニコリす あほかいな |
■ 男運 良かったとしよう 夫米寿 |
■ 同窓会 昔話に 泡をふく |
■ ぼけ同士 話が合って 大笑い |
■ 死にたいと 言いながらのむ サプリメント |
■ 結納と 云う名の金で 買われた日 |
■ 買う瞬間 当たる気がする 宝くじ |
■ お若いと 言われて買った テレショップ |
■ 古女房 愛用服は マタニティ |
■ Lだけど やせると決めて Mを買う |
■ あれもいる これもいるのよ 老女には |
■ 赤い爪 ばあばの足も 華やいで |
■ 三歩あと 歩いた妻は 十歩先 |
■ 愛し合い ダブル棺で 焼かれたい |
■ 最高の 掘り出し物は あなたです |
■ 格差より 段差がこわい 老夫婦 |
■ ケチ臭い 餌で釣られた 若かった |
■ おらなんか 売買同然 嫁にされ |
■ 行きはチャリで 帰りはなぜだか バスの中 |
■ バアさんは 監視カメラに 笑顔する |
■ おら下着 ジジから貰った 黄金色 |
■ 化粧ビン 逆立ちし待つ 年金日 |
■ あら地震 どうする入れ歯 洗浄中 |
■ 先を読み 徘徊ルート 下見する |
■ 車椅子 隣に乗れよと 父が言う |
■ 敬老日 子供がすでに 敬老に |
■ 大変だ 三途の川を 渡るのも |
■ 卒寿なり 口は立つけど 足たたず |
■ 老後にと 建てたのに空し 今売家 |
■ 茶柱は 立てど幸せ 待ちぼうけ |
■ 週三日 会うたび歳聞く おばあさん |
■ 目薬が 見えぬとメガネ かけてさす |
■ 高そうな 安物探す プレゼント |
■ 腰曲げて リュックに財産 持ち歩く |
■ おむつ替え チンコに元気 だせという |
■ 年寄りに 婆ちゃんと呼ばれ 歯ぎしりす |
■ 白魚の 指もいつしか 鰯なみ |
■ 老いひとり 運にまかせて 生きており |
■ 持ち物を 生前整理が もう十年 |
■ 古希前に 持ってる良運 使い切り |
■ 爺さんは ババァいないと 抜け殻よ |
■ 爺さんが らくだのレギンス 欲しいだと |
■ あの婆さん 世渡り上手だ 死に忘れ |
■ あら不思議 腹のくすりで 頭痛やみ |
■ ぼけまいと 脳トレしすぎで めまいする |
■ 深呼吸 二ヶ月待った 年金日 |
■ 私には 思いっきりです メロン買う |
■ 関白が ごますりとなる 老後かな |
■ お~いから オイと呼ばれて 半世紀 |
■ じじばばの 内緒ばなしも 大声で |
■ 住職の お経に合わせ 孫おどる |
■ 運動会 嫁、孫よりも ばあ速い |
■ 極楽へ ハスを一輪 手みやげに |
■ あるのなら 姥捨て山に 登りたい |
■ 思い出は 心に残し 恋文を焼く |